年間を通して多彩な海鮮が楽しめる壱岐。
春は鯛、初夏からはイサキやヒラマサ。冬にかけては脂がのった寒ブリやヒラメ、アラカブなどが楽しめます。また、勝本湾は日本一の剣先イカの水揚げ港としても有名で、壱岐のイカは噛むほどに広がるほのかな甘みが特徴。
その他にも、ウニ、サザエ、アワビなど、食べきれないほど海の幸が豊富です。

壱岐島の繁殖農家で生まれ、肥育農家で育てられ、島を一度も出ずに育てられた壱岐生まれ、壱岐育ちの「壱岐牛」。鎌倉時代の文献には『筑紫牛（壱岐牛のこと）に優ぐるものなし』と記されており、当時から賞賛を受けていたことがわかります。
また、壱岐の子牛は各地のブランド和牛の素牛となるなど、品質を認められている上、現在は年間900頭しか出荷されないので、希少性の高い和牛としても有名です。潮風を受け、海のミネラルをた っぷり含んだ牧草を食べたて育った牛の肉質はとても柔らかく、全国の食通の間でも絶大な支持を受けています。

壱岐は弥生時代に中国の史書「魏志倭人伝」に一支国と記され、古代から日本とアジア大陸を結ぶ文化交流の要衝の地にありました。
玄界灘のロマンの島、壱岐島は海の幸のみならず、長崎県で２番目に大きい穀倉地があり、米も麦も多く取れます。壱岐島の先人たちは、麦を原料に中国から伝わった製法を活かし、16世紀頃に壱岐独特の焼酎を生み出し、壱岐島が「麦焼酎発祥の地」となりました。